ピアニストや一般の人々の間では「2声および3声のインヴェンション」としてよく知られているこれら珠玉の作品は、バッハが自分の息子ヴィルヘルム・フリードマンのために鍵盤楽器と作曲技法の教本として書いたものである。実際、楽曲は2声あるいは3声だけで成り立っているのだが、なんという声部だろうか! それにどのピアニストも言うことだが、これは演奏するのが容易でない曲なのだ。バッハがさまざまなメロディ間の絶対的な平等を要求するからである。それはグールドが何にもまして愛するたぐいのものであり、彼はただこれらの作品をあなたと同じように楽しむだけである。最高のバッハ、最高のグールドだ。(David Hurwitz, Amazon.com)
DISC 1
01. インベンションとシンフォニア第1番ハ長調
02. インベンションとシンフォニア第2番ハ短調
03. インベンションとシンフォニア第5番変ホ長調
04. インベンションとシンフォニア第14番変ロ長調
05. インベンションとシンフォニア第11番ト短調
06. インベンションとシンフォニア第10番ト長調
07. インベンションとシンフォニア第15番ロ短調
08. インベンションとシンフォニア第7番ホ短調
09. インベンションとシンフォニア第6番ホ短調
10. インベンションとシンフォニア第13番イ短調
11. インベンションとシンフォニア第12番イ長調
12. インベンションとシンフォニア第3番ニ長調
13. インベンションとシンフォニア第4番ニ短調
14. インベンションとシンフォニア第8番へ長調
15. インベスションとシンフォニア第9番ヘ短調
カスタマーレビュー
オスカルも弾いている
グールドのバッハはみんな好きなのですが、その中でも私のお気に入りの一枚です。昔ヒットしたアニメーションに「ベルサイユの薔薇」というのがありましたが、主人公のオスカルがピアノを弾くシーンで、このグールドの演奏が使われていて、思わず笑ってしまいました。私が見た限り、ピアノを弾くシーンで毎回使われるのです!
こんなCD聴いたことないぞ!
買った。聴いた。驚いた。
私もピアノを勉強した人が必ず通る道であるバッハのインヴェンションを弾いたことがある。シンフォニアの途中でやめてしまったので、もう一度勉強したいなーと思って、色々演奏を聴くために買ってみたのだ。
旋律を歌いながら弾いてて、その声がバッチリ入っている。なんだか霊の声風に。おまけにピアノはガタガタな感じの音。
私はピアノやクラシック音楽の専門家ではない。このピアノの良さが分からない。グールドはそこにこだわって録音したらしいけど。
演奏も自体もビックリ。
この演奏は正統派というより異端派なのではないか?
本来ゆっくり弾くような曲を極度に速く弾いていたり、本来速く弾くべき曲をゆっくり弾いていたり。トリルをつけるところに入れず、つけなくて良いところに勝手に入れていたり。まあ、かっこいいところでトリルが入っているのでいいのですが、バッハって古典中の古典でしょ?そんな現代曲ではない曲を勝手にアレンジしているということに驚きだし、このCDがかなり昔に録音されているということに又驚き。
とにかく私には「こういうバッハもアリなのか」と感じた種類のCDなのでした。
小鳥のさえずりのように、葉ざめきのように、小川のせせらぎのように、
音楽の求道者=グールドが最も愛した「音楽」がこの<練習曲>という低いレッテルを貼られているバッハの作品集。二声と三声のシンプルな音の世界。否、余計な雑味を排したピュアな作品だからこそ、グールドがこの上なく楽しんで演奏しているのだ。彼自身、自らの演奏が創造する至極の実存に、鼻歌まじり、うなり声、さらに足で床板を叩いている!、それほど全身全霊をゆだねて音楽宇宙にひたっている。そして純粋の極みが産みだした演奏は、小鳥のさえずりのように、葉ざめきのように、小川のせせらぎのように、もっとも慈しみあふれる自然の営みのように、聴く者をして静かな感動を授けてくれる。自然の営みが人間の原点であるように、感受性(音楽)の原点がここに実存する。その生命讃歌に感謝を捧げたい。
ピアノへのこだわり
1964年3月18・19日録音。1→2→5→14→11→10→15→7→6→13→12→3→4→8→9の順に演奏されている。これは言ってみればハ長調・ハ短調で始まり、ヘ長調・ヘ短調で終わるという試みである。
演奏の前にグールドがこだわったのはピアノである。デビュー以前からグールドが愛用していたのはシムコー湖畔の別荘にあった1895年ボストン製のチッカリングだった。このチッカリングというピアノはハープシコードに限りなく近い触感と即時性を持ち、キーの沈みとアフタータッチとの間に微妙な均衡があったと言われている。この『触感』にグールドは生涯こだわる。1955年1月にデビューした時はニューヨークでスタインウェイCD174に惚れていた。グールドはCD174にあの『触感』を蘇らせようと鍵盤の表面をざらざらにしキーの沈みを浅くした。苦労して作ったこのピアノは1957年3月運送業者のミスで破損、1960年地元トロントのイートン・オーディトリアムに置いてあった1938年製のCD318に到達する。このピアノが本作に用いられているピアノである。
このレコーディングは実は1963年9月18日にスタートしたのだが、グールドがその『触感』が気に入らずピアノの調整を続け、6ヶ月後の1964年3月18・19日録音となったのだ。
これほどのこだわりを持って作り上げたこの録音にCBSとスタインウェイが気に入らず物申すこととなる(●^o^●)。紆余曲折の様を天国のバッハはどう思ったろう。かくて唯一無二のインベンションとシンフォニアBWV772-801がここに完成する。
グールドの閉じた世界のバッハは僕には必要不可欠なものである。そしてこれからも多くの人にとってもそうなるだろう。そこはCBSもスタインウェイも無関係な『触感』のバッハだ。
ピアノへのこだわり
1964年3月18・19日録音。1→2→5→14→11→10→15→7→6→13→12→3→4→8→9の順に演奏されている。これは言ってみればハ長調・ハ短調で始まり、ヘ長調・ヘ短調で終わるという試みである。
演奏の前にグールドがこだわったのはピアノである。デビュー以前からグールドが愛用していたのはシムコー湖畔の別荘にあった1895年ボストン製のチッカリングだった。このチッカリングというピアノはハープシコードに限りなく近い触感と即時性を持ち、キーの沈みとアフタータッチとの間に微妙な均衡があったと言われている。この『触感』にグールドは生涯こだわる。1955年1月にデビューした時はニューヨークでスタインウェイCD174に惚れていた。グールドはCD174にあの『触感』を蘇らせようと鍵盤の表面をざらざらにしキーの沈みを浅くした。苦労して作ったこのピアノは1957年3月運送業者のミスで破損、1960年地元トロントのイートン・オーディトリアムに置いてあった1938年製のCD318に到達する。このピアノが本作に用いられているピアノである。
このレコーディングは実は1963年9月18日にスタートしたのだが、グールドがその『触感』が気に入らずピアノの調整を続け、6ヶ月後の1964年3月18・19日録音となったのだ。
これほどのこだわりを持って作り上げたこの録音にCBSとスタインウェイが気に入らず物申すこととなる(●^o^●)。紆余曲折の様を天国のバッハはどう思ったろう。かくて唯一無二のインベンションとシンフォニアBWV772-801がここに完成する。
グールドの閉じた世界のバッハは僕には必要不可欠なものである。そしてこれからも多くの人にとってもそうなるだろう。そこはCBSもスタインウェイも無関係な『触感』のバッハだ。
- > > >
- > > > >
- > > > >
- > > > >
- > > > >
- >