ジェームズ・ゴールウェイの芸術 VOL.6 フランスの伝統
演奏 : ゴールウェイ(ジェームズ)
作曲 : フォーレ
作曲 : ムーケ
BMG JAPAN
CD
売り上げランキング 音楽カテゴリ中 79854位
オススメ度:
Music (2003-09-25)
定価¥ 2,520(税込)
価格:¥ 2,394(税込) 5%OFF
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DISC 1
01. ソナタ イ長調op.13(フォーレ/ゴールウェイ編)
02. ソナタ「パンの笛」op.15(ムーケ)
03. ノクチュルヌとアレグロ・スケルツァンド(ゴベール)
04. フルートとピアノのための組曲op.34(ヴィドール)
DISC 2
01. シランクス(ドビュッシー)
02. 牧神の午後への前奏曲(ドビュッシー/ゴールウェイ編)
03. フルート,ヴィオラとハープのためのソナタ(ドビュッシー)
04. コンチェルティーノop.107(シャミナード)
05. フルート協奏曲(イベール)
06. カルメン幻想曲(ビゼー/ボルン,ゴールウェイ編)
カスタマーレビュー
超お買い得:あまりに美しく歌われすぎるとしても
近代室内楽の、またフルート音楽の最高傑作の一つなのに現役盤が少ないドビュッシーの『フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ』、前代未聞の音の世界を開いた『牧神の午後への前奏曲』のフルート&ピアノ版、無伴奏の傑作『シランクス』、そこにフォーレのヴァイオリンソナタ第1番を編曲した『ソナタ』、イベール『フルート協奏曲』などフランス近代の珠玉の名作群を含む、超お買い得盤。
むろんゴールウェイ、超絶的な技巧、妖精の笛のような透明すぎるほどの高域の美音、虹のように変化する音色で自在に歌う演奏は、超一級。
とはいえ、そのあまりに天真爛漫かつゴージャスなゴールウェイ節は、繊細・緻密ゆえに神秘的なドビュッシーにはしばしば饒舌すぎる。特にドビュッシーの『ソナタ』では、その繊細で緻密なゆえの神秘感が、世俗的な華美に留まってしまう感もあります(だからこそゴージャスの帝王カラヤンが惚れた)。
この点では、透明で硬質な造形で古代神話的な神秘感を生むグラーフ、ほの暗い情感が象徴主義の退廃と耽美を感じさせるシュルツ、シリアスな造形で純音楽的な情感を放つニコレなどの方がお薦めですけれど、音と流れのゴージャス美という点ではゴールウェイは凄い。
『牧神の午後』も磨き上げられた流麗な演奏ですが、この曲はピアノとの二重奏版が定番化して、哀感を漂わせるシュルツ、端整で典雅な瀬尾くん、官能的な高木さんなど、とても異なったタイプの演奏が聴き比べられるのが素敵です(編曲の差異も興味深い)。
フォーレの『ソナタ』では、ゴールウェイの豊富なパレットが見事に生きて、曲に潜む多彩な色感が原曲のヴァイオリンより鮮明に浮き上がり、ヴァイオリン原曲盤を含めてもこの曲のベスト盤に推したい。ゴールウェイの特質が曲の可能性と見事に響き合って、彼の数多い録音の中でも最良の一つでしょう。
イベールの『協奏曲』では絢爛豪華なテクニックが全速全開。でも一見華麗な曲だから、曲芸的ブラボーでは盛り上がっても、作りは繊細な曲だから、その良さを聴くには、グラーフや瀬尾くんの端整な演奏の方かな。
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