DISC 1
01. ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲
02. ラ・カンパネラ
03. 葬送曲
04. エステ荘の噴水
05. メフィスト・ワルツ第1番
06. ペトラルカのソネット第104番
07. フィガロ・ファンタジー
08. 愛の夢第3番
カスタマーレビュー
ピアノを歌わせる詩情と情熱のリスト
テクニックは申し分ない、フィガロファンタジーのフィナーレ近くに登場する超絶技巧の奔流は勢い激しい。カンパネラも音の一粒一粒を大事にし、クリアで大胆な表現で演奏している。
また詩情豊かな部分もある。愛の夢はほんとうに美しい、まるで原曲の歌曲を再現するかのような美麗さだ。リストの中でも大作「ダンテを読んで〜ソナタ風幻想曲」はゲキチの深い音楽性を構築する。
とかくリストを弾くものは技巧一本に走りやすい。しかし、ゲキチにはそこに彼独自の音楽性豊かな表現があって、ピアノを歌わせて響かせているのである。その各所細部にも手を抜かない楽曲構築は繊細で大胆なピアニズムで、軽やかさとしなやかさを感じさせる演奏である。
溢れ出る音粒
ショパンコンクールで話題となったゲキチのリストです。
全体的に音色は美しく、一音一音を完全に支配下におき、音の粒が浮き立つような演奏をしています。その点では若き日のポリーニに似ているのかもしれませんね。
柔らかく暖かいというより、硬く冷たい響きが特徴で、非常にシャープな印象を受けます。テンポも速めです。ラ・カンパネラなどはそういったゲキチの長所の相乗効果により、素晴らしい出来になっています。が、一方でちょっと弾き飛ばしすぎかな?と思える箇所・曲(個人的にはエステ荘の噴水あたりなど)が見受けられるのもまた事実。高い演奏技術を持っているのはわかるのですが、時折技巧的側面がむき出しになってしまっているところがあるような気がするのです。
叙情的な曲よりも、むしろ技巧的な練習曲のほうがゲキチの表現力・構成力が活きるのでは?と思います。
それらの事情を考慮して星4つです。
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