文学について夏目漱石は自らの日記で次のように書いている「Life is literature. 他の学問は学問を障害する者が敵である。貧、多忙、圧迫、不幸、悲惨、不和、喧嘩等。それだから他の学問をやるものは可成これを避けて、時と心の余裕を得ようとする。文学者も今迄はそういう了見でいた。そう言う了見どころではない。 凡ての学問をやるうちで文学者が一番のんきな閑日月がなくてはならんと思われていた。当人もその気でいるらしい。しかし、それは間違いで文学はlifeそのものである。苦痛、悲惨、人生の行路にあたる者は即ち文学である。他の学問が出来得る限りこれを避けんとするに反して文学は進んでこの中に飛び込むのである。 」すなわち文学とは世間、社会、さらには人生をまともでも常識でもない視点 から眺めて、人間の本質に迫る学問とでも言えるものだろう。
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