イノセントワールド (幻冬舎文庫)
幻冬舎
文庫
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オススメ度:
Book (1997-04)
価格:¥ 480(税込)
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カスタマーレビュー
プロト「ケータイ小説」か?
知的障害を持つ兄。その兄との近親相姦。家庭の不和。心の病。ドラッグ、売春、妊娠、レイ
プ、体外受精。自分の出生の真実・・・と、書き出すだけでげんなりするような、バカでもわ
かる(というよりバカほどよく反応する)ワードが散りばめられているこの小説。
ありとあらゆる珍事が津波の如く次々と押し寄せてくる。読んでいて、こういう荒唐無稽な展
開に、どこかで読んだというデジャ・ブ感を味わったのだが、何のことはない。
この小説、ちょっとばかし生まれるのが早すぎた「ケータイ小説」なのである。
ただ現役のケータイ小説作家よりかは文章力があるらしく、巧みな比喩でマンネリ気味の展開
のお茶を濁す。でもその比喩もあまりに過剰で仰々しいから、途中でしんどくなってくる。と
にかく、味付けが濃いすぎです。
それにセックスするたびに、その後いちいちナルシスティックに「あたしの世界」に耽溺しち
ゃう女なんて、ちょっと痛すぎやしないだろうか?
衝撃のデビュー作なんだが・・・
プロット自体は面白いんだが、内容が薄いことと、表現が変に華美な所が気になった。
リアリティー
この作品、男なのにかなり共感してしまいました。現代の少女の闇の部分を映し出す鏡のような作品だと思います。
話の設定はイイと思うが・・・
近親相姦等、話の設定は女子高生など若い子にウケルしいいと思う。だけど話の内容が薄すぎる。この作品がデビゥー作だということだが才能があるだけにもう少し時間を掛けて内容の濃い、成熟した作品に仕上げて欲しかった。
文学とビジネスの天秤に問題・・。
一昨年の夏、卒業した大学に10年ぶり位に行ったとき、書籍売店の中で「これっていいらしいよ」と学生の声が聞こえて買ってみた。結論として、著者には絶対に高レベルの才能がある。しかし、作品を描いている現状の文章は確実に未消化の借り物』だと思う。山田詠美の初期作を模倣したような文体と、著者の腹に落ちた言葉とは思えない無理やりの過剰比喩。それでも、結果的に力のある小説として成立しているのは、著者に本当は才能があるからだし、表現したいテーマもちゃんとあるからだ。そもそもセンスゼロの人間ではこういう事も出来ない。ダイヤの原石を最後まで研磨し『本物』に仕上げることはとても苦しい。だから研磨を止め、途中でコーティングした『紛い物の宝石』にして売るほうが遥かに楽なのは分かる・・。しかし、世界観や描きたいテーマがとても誠実なのにも関わらず、ここで終わってしまうのは余りに不幸ではないか・・。著者は活動の場を本気で考えるべき。著者の才能を認め、本気で伸ばしてくれる誠実な環境であれば、「インストール」「パークライフ」「ハリガネムシ」など吹き飛ばす、段違いの良い小説が絶対書けるはずだ。
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