香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)
原著 : Patrick S¨uskind
翻訳 : 池内 紀
文藝春秋
文庫
売り上げランキング 書籍カテゴリ中 17081位
オススメ度:
Book (2003-06)
価格:¥ 770(税込)
在庫あり。
カスタマーレビュー
香水一滴で世界は変わる?
実在した人物の伝記的なものを期待してたのですが・・・。
私は、香水一滴で死刑をまぬがれる場面で、一気に冷めてしまいました。
さすがにちょっとねぇ・・・、それまでは結構良かったのだけど。
完璧な物語
最初から最後まで、極めて理知的である。それ故、グロテスクな描写にも嫌悪を憶えることはない。究極的な香水の完成に至るまでの展開は、スティーヴン・ミルハウザーの作品に通ずるものがあるかも知れない。非常に印象深い作品。
変ってる
嗅覚を中心に世の中を見る特殊な人間を描いており珍しい作品だ。しかし残念ながらそれ以上でもそれ以下でもない。
香水に踊らされた天才か阿呆の話
八世紀、偉人傑物が大挙し登場するパリの悪臭紛々たる中に生を受けたグルヌイユの匂いに魅せられた数奇な生涯を辿る物語。
とにかく匂いの描写が圧巻。
この物語の裏にして真の主役は匂いといっても過言じゃない。
人いきれ、腐敗臭、好悪区別せず漂う匂いを千差万別嗅ぎ分け蒐集する特異な鼻を持ったグルヌイユの教養なくとも豊饒な内的世界に魅了される。
目に見えない触れないものをここまで細密に鮮烈に描き出す筆力に感動。
グルヌイユは殺人にも一切良心の呵責を覚えないどうしようもない悪党なんだけど、グルヌイユを利己的に利用しようとした権威者が一杯食わされ破滅に至る様は痛快な諧謔を醸し、匂いの探究に捧げる狂気じみた情熱はユーモラスな開き直りを帯びて突き抜けた明るさがある。
また別の角度から見れば理想の匂いの追究に生涯を賭けたグルヌイユにより破滅に導かれた人々の挿話の集積ともなり、それらが混沌と交わり機織る匂いのように重層的な奥行きを保証する。
奇妙な小説を読みたい人はぜひ。
意外な結末。
尋常を越えた意外な物語の展開そして尋常を越えた意外な結末だと思わざるお得なかった。主人公の生まれ育った環境から全てが変わっていて、今まで読んだ本の中でも際立って変わっていたように感じた。
但し、自分が今まで読んだ本の数なんて100桁もいかない何十数だからあまりそんなこと言えるような人間ではない。
話しは戻して、
まず匂いを題材にした小説と言う時点でなんかもう凄いと思う。
匂いを活字にして現すなんて自分には考えられない。
しかし作者であるパトリックジェースキントさん略してパトリジェさんは見事に文章にして現している。
特に処女の匂いを現している所には金の糸?だったかな。作者自身も嗅いだことはないであろうが、いや、こんな本を書く作者さんならありえるかも知れませんが、素晴らしい文章で現していた。
なので集中して読んでいるとたまに臭ってきそうになる。
また個性豊かなキャラ一人一人にもちゃんと結末までありとても印象に残る。
そこらへんの結末に愛人の死を向かえさせ感動させようとする恋愛小説なんかより遥かに芸があると思う。
17のクソガキでもある自分がこれ以上この作品についてなにか書き残す程この作品の凄さが客観的に見て蒸発していきそうなのでもう何も書かないが、最後に、この本に出会えて良かったと言うことだけでも書き残しますYO。
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